俺様ワガママ主人×めいど
桐島さんは振り返り、
「坊ちゃんは普段こんな早くから仕事をするような方ではありません。
よっぽど、早く仕事を終わらせたい理由があるのかもしれませんね。」
と、笑顔で言ってきた。
「‥‥‥‥‥‥」
「それでは美鈴様、わたしはこれで」
バタンっ‥とドアが閉まり、部屋にはあたし一人だけとなった。
なに、それ‥
“早く終わらせたい理由があるのかもしれませんね”
さっきの桐島さんの言葉が頭で何度も繰り返される‥
早く終わらせたい理由
理由‥‥理由‥
普段寝起きが悪いという奴‥
「なにそれ‥」
それって
そこまでしてあたしを家に帰さないつもりかっ‥‥‥!?!?
「~~~~~~っ!!!!!」
出てってやる‥
あいつになんて言われたって‥絶対、
絶っっ対ここから出てってやるっ―――!!!!!!!!
その想いはより深まるばかりだった
奴の想いも知らずに―――