俺様ワガママ主人×めいど

こいつ‥‥!!

あたしは視線を移し、奴をギッ!と睨みつけた。

しかし


「どうした?」

ん?と付けたし、奴は悪魔のような笑みであたしを見ていた。



「“どうした?”じゃないっ、コレ!!」

散らばった破片を指さすと、


「ああ、」



「どうするつもりだ?」



「‥‥‥は」


開いた口が塞がらない。

奴の言葉が、まるで他人事のようだったから。

すると



「俺はお前にキャッチしろとも、安物じゃないことだってはじめから言っておいたはずだ。

だから“コレ”は、それをキャッチ出来なかったお前の責任だろ‥?」



変に偉そうな態度で言ってきた。


な、なにそれ‥‥!?


無茶苦茶な理屈

そもそも‥あんな物でキャッチボールなんてするって考えが間違えに決まってるのに!

投げるなんてバカじゃん!!


‥‥‥‥って、

今いくらそんなことを考えたって、もう手遅れで、

カタチあった壺は、床一面にカケラとなって散らばってしまっていたのだった。




「どうする‥‥?」


奴はまた同じ言葉を繰り返した。





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