俺様ワガママ主人×めいど
「美鈴様。さっきも言ったように、とてもお似合いです。」
そう笑顔であたしに言うとクルっと向きを変え
「ほら坊ちゃん。ひねくれてないで、素直にカワイイと美鈴様におっしゃればいいでしょう?」
奴に対し、そんなことを言い出した。
「なっ‥! 」
「坊ちゃんが頑固だからすぐケンカになるんですよ?」
「カワイイなんて‥、んなことカケラも思ってねえよっ!!」
「坊ちゃん‥‥」
すると桐島さんは額に手をあて、わざとらしいため息をついた。
そして
「そんな性格ではカワイくありませんよ?」
ポン。と奴の肩に手を置くのだった。
うわぁ‥‥
黙っているはずもない奴は口元をピクピクさせ
「俺にかわいさなんて必要ねえっ!!」
無駄にデカイ声で叫ぶのだった。
確かに‥カワイさは必要ないかもね、
てか
‥桐島さんって、何者‥?
言い合いを続ける二人の傍らで、そんなことを思うのだった。