【中】好きになりました、付き合ってください!!
さっきキスはしばらくしないって決めたとこなのに。


真里亜を前にすると、簡単に揺らぐ気持ち。




ゆっくり顔を近付ける。




初めてでもないくせに、何で俺はこんな緊張してんだか…。




あと3センチ。




……あと1センチ。







「ままま待って」


俺の唇が捕らえたのは、真里亜の手。




「やっぱり無理〜!!緊張して胸が痛いっ」


ガクッ


「真里亜〜!!」


軽く怒ってみせるけど、実はそんなに落ち込んでない。




「あたし!!あの待ってる間に堪えられない〜!!」


ぶはっ。

思わず吹き出した。


「お前な〜」


でも一理あるな。

あの見つめ合う時間は緊張する。

ま、それが良かったりもするけど。




チュッ




それならいきなり奪えば良い話。
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