【中】好きになりました、付き合ってください!!
「もうあんな急にしないから」


そう言う亮佑くんは、どこか切なげな表情。


「ち、違……うの」


赤くなるあたしの顔。

亮佑くんはきっと勘違いしてる。


あ、あたしが悪いんだけど……


「いいい嫌だったわけじゃないよ…?」


嫌なわけないじゃん。

王子様とのキスは、素敵な魔法がかかるんだよ?


「はははは恥ずかくて…。あたしこそ態度悪くてごめんなさい」


あたしには素直になる魔法がかかったのかな?




「わわっ」


いきなり亮佑くんの胸の中に引き寄せられた。

そして耳元で甘い声…。


「バーカ……じゃーさ、またしてもいいってこと?」


「ふぇ!?う……うん」


咄嗟に頷いてしまった。

でも……またしたいなって思ってたから。




ドキンッ




亮佑くんの真っ直ぐな瞳に、吸い込まれそうになる。

……綺麗な目。
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