【中】好きになりました、付き合ってください!!
「りょ、亮佑くん!?」


俺の胸の中で慌てる真里亜。


「……真里亜今日バイト?」


「え?きょ、今日は違うよっ」


俺は運が良いな。

今日ぐらいわがまま言ってもいいか?




「俺の誕生日を真里亜に祝って欲しい」


真里亜だけに聞こえるように、耳元で呟く。


もう真里亜じゃねぇと無理なんだ。


「……うん」


そんな小さな声を確認した俺は、いつも通り言い放った。


「んじゃ帰るぞ。荷物持って校門集合な」


その後の真里亜の言葉は無視。


今日だけは、俺が主役だろ?
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