【中】好きになりました、付き合ってください!!
「……それで?先輩のことはもう何とも思ってないの?」


「……亮佑くんのことは…大好きだよ」


だからあたしは今、学校にいるの。


「だったら何で!!」


「何でって言われても!!亮佑くんは莉子さんを選んだんだもん!!どうしようもないじゃん!!」


悔しくて悲しくて、涙が流れてた。

麗奈に当たっても意味ないのに。




「だからって他に彼氏つくってどうすんの!?先輩が王子様だって騒いでたじゃん!!好きなら、諦めんじゃないわよ!!」


麗奈の方も、目に涙をためているように見えた。


「桜井大丈夫?どうかした?」


騒ぎに気付いた尾田くんが、そっとあたしの頭を撫でた。


「真里亜!!」


耐え切れなくなったあたしは、教室を飛び出した。

逃げ込んだのは校舎裏。
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