【中】好きになりました、付き合ってください!!
忘れようとしてるのに……

逆に思い出してしまう。


亮佑くんの優しくて、激しいキス。

唇の温もり。

吐息。

とろけてしまいそうな感覚。




同じキスでしょう?


何でこんなにも違うの?




全然ドキドキしないよ?




「桜井?」


気付くとまた、涙を流していた。


「…めん……ごめんね」


あたしはバカ過ぎる。


「あたし、亮佑くんじゃなきゃ…ダメみたい……ヒック…」


あたしの中の亮佑くんの大きさに、やっと気付いた。


消えないの…。


消したくないの…。
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