【中】好きになりました、付き合ってください!!
俺の誕生日の次の日の朝。
学校に行くために玄関を開けると、誰かがそこに立っていた。
こんな時間に誰だ…?
不審に思ってゆっくり近付くと、ソイツはすぐに俺に気が付いた。
「亮祐…!!」
もちろんそれは莉子。
「……何か用事?」
俺はもう会う気なんてなかったのに。
真里亜と話したばかりなのに。
「素っ気無いなあ~、せっかく仕事の合間に会いにきたのに♪」
「知るか。さっさと仕事に戻れば?」
それ以上会話する気のなかった俺は、ドアに鍵をかけようとした。
そのとき、後ろから冷たい声がしたんだ。
「あの女…どうなっても知らないよ?」