【中】好きになりました、付き合ってください!!
「あの!!いきなりすみません。この子夢見る少女って呼ばれてて…現実がわかってないんですよっ」


友達の子の方が慌てて謝ってる。

夢見る少女って何だよ。

思わず吹き出しそうになった。


「あ、いやいや…こいつこそ彼女と別れたばっかで、適当なこと言ってんすよ」


おい、知哉。

元カノのこと簡単にバラすなよ。

しかも適当って…。


そんなとき、あの子が口を開いた。


「ちゃんと現実見てるよ!!一目惚れしちゃったんだもん!!好きだと思ったんだもん!!」


これでもかってぐらい店内に響く声で。

女の子にここまでさせて、男の俺が黙ってるわけにはいかねぇよな。


「俺も適当じゃねぇよ?なんつーか…俺を元気にしてくれる子なような気がした」


そんな何の捻りもない言葉に、顔を赤くするまりあって女の子。


あー…悪くねぇかも。
< 19 / 244 >

この作品をシェア

pagetop