【中】好きになりました、付き合ってください!!
「……そっか」


すぐに辛そうな表情に変わった莉子。

最近は怒ってる顔しか見てなかったからか、ドキリとした。


「あの歌は、亮佑に捧げる歌。あたしも…素直になってみようかなって思ったの」


「素直…?」


「あはは…。今更なんだけどね…てか、今だからかな?今なら何でも言える気がするんだ」


今…だから?




「……亮佑はちゃんとあたしのことが好きだった?あの事件の罪悪感じゃなくて、本気で好きで付き合ってくれてた?」


「は?何言って…」


「あたし分かってたよ?亮佑はあたしに同情してるだけだって。それを確かめたくて、いっぱい浮気もしてた」


「俺が同情?浮気も全部そのせいだって言うのか?」


あの事件のこと…やっぱりまだ莉子は引きずってたのか。
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