【中】好きになりました、付き合ってください!!
「♪♪♪♪」




カバッ




亮佑くん!?

鳴った携帯を握りしめる。


ディスプレイには【尾田くん】の文字。


ゆっくりボタンを押した。


「もしもし…?」


「あ、桜井?今出てこれねぇ?」


「え…い、今から?」


「そ♪つか、もう桜井ん家の前にいるんだけど」


カーテンを開けると、確かにこっちを向いて手を振る尾田くんが見える。


「もう何もしねぇからさ……話さない?」


どうしよう…。


あんなことがあったばかりなのに。


「……頼むから」


小さくなった尾田くんの声。


「…ちょっと待ってて」
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