【中】好きになりました、付き合ってください!!
そのときの俺は、半分意識を失っていた。


それなのに俺の耳は、大好きな真里亜の声を聞き分けていた。




「でも、ごめんね」


足を止めて振り返る。


「あたしの中で、運命の王子様は亮佑くんだけなの。亮佑くんが莉子さんを好きでも。あたしの気持ちは変わらない」


真里亜?


ドクン……


「あたしは亮佑くんが大好き」


ホッとしたとか、うれしいとか…そんなんじゃなくて……

心が震えるのを感じた。




「他の人なんて、考えられない」


俺だって、俺だって……
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