【中】好きになりました、付き合ってください!!
「真里亜!!」


ベンチに飛び込むように、勢いよく真里亜を抱きしめた。


「ふぇ?りょ、亮佑くん!?」


「亮佑さん!?」


バカでかい声を出す二人。




とりあえず真里亜を抱きしめたまま、尾田に言い放つ。


「真里亜は俺のだから」


まだ尾田が莉子のイトコだなんて知らない俺。

敵対心むきだし!!




そんな俺に対し、尾田はフッと笑って……


「…そうですか。んじゃー俺は退散しますかね」


スッと立ち上がって、もう一言。


「莉子…笑ってました?」


「は?……ん、笑ってた」


薄暗いからはっきりとは分かんねぇけど、尾田も笑ったように見えた。
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