【中】好きになりました、付き合ってください!!
「…あの……亮佑くん?」


「ん?何?」


尾田がいなくなっても、腕を緩めない俺。

久しぶりの真里亜の温もりを感じてた。


「心臓の音…すごいよ?」


「バカ。んなこと言うな」


俺がドキドキしてるのもバレバレか…。


「何でこんなにドキドキいってるの?」


「……走ってきたから?」


「あぁ…なるほど」


ん?まじで真里亜言ってる?


「……嘘に決まってんじゃん」


「へ?じゃあ…何で?」


はは!!この状況で"何で"って言える真里亜はさすがだなっ。


俺は腕に力を加えて、囁くように言った。




「……真里亜が好きだから」
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