【中】好きになりました、付き合ってください!!
「……もう一回言って?」


心細げな小さい真里亜の声。


「俺が好きなのは…真里亜だけだから」


分かってくれるまで、何度だって言う。

俺の本当の気持ちを。


「…うっ…ヒック…亮佑く〜ん!!」


真里亜の細い腕が俺の体に回った。


「心配かけてごめんな」


泣いてる真里亜に俺ができることって…?

……きっと少ないんだろうな。




莉子のことも、尾田のことも…結局、俺には真里亜が必要だって証明しただけだ。

真里亜のために怒って、笑って、動いて……

恥ずかしいぐらいに心が反応してる。


俺にとって真里亜は、世界中の誰よりも愛しい存在。

これからは俺が真里亜を守って、支えて、笑顔にしていきたい。


俺が真里亜を必要としてるぐらい、必要として欲しい。


さっき真里亜がくれた"他の人なんて、考えられない"の言葉に応えれるように。


俺も覚悟を決める…!!


覚悟?いや、違うか。

……願いかな。
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