【中】好きになりました、付き合ってください!!
「そうですか?あたしには目をハートにした女子がいっぱい見えるんですけど」


ガバッ!!


勢いよく顔を上げたあたし。


た、確かに!!

こんな状況初めて見た!!


みんなが亮佑くんを見てる!?




「あ、やっと顔あげたか。んじゃ帰るぞ〜」


まるで気にする様子もなく、歩き始めた亮佑くん。


「ま、待って」


急いであたしも続いた。


「バイバ〜イ」


そう言う麗奈の方を振り向いて、とりあえず手を振った。




外に出ると、さらに注目を浴びる亮佑くん。


やっぱりモテるんだ…。

亮佑くんのこと好きな人もいるの?


…………。




「…亮佑くんは…あたしだけの王子様じゃないの?」


「は?何言って…って、おい!?」


あたしの目には、焦ってる亮佑くんが見えてる。


「何で泣いてんだよっ」
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