【中】好きになりました、付き合ってください!!
「だ、だって〜」


堪え切れずに流れた涙。


「はぁ…コイツだけは……」


亮佑くんが何か呟いた後、グイッて引っ張られた手。


「わわっ」


右手をギュッて繋がれた。


そのせいで、さっきより近くなったあたしたちの距離。




「俺は!!真里亜だけの王子だからっ」


「ふえ?」


「だからもう泣くなっ」


へ?亮佑くんが言ってくれたの?

キュンてなる胸、波打つ心臓。


「あは…王子じゃなくて、王子様だもん」


「はあ!?お前なあー…ん?」


あたしもギュッて握り返した。

そしたらね、亮佑くんがニコッて笑ってくれたの。




心の距離も少しは縮まったのかな…?
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