【中】好きになりました、付き合ってください!!
「そうですか?あたしには目をハートにした女子がいっぱい見えるんですけど」


そういうこと彼女の前では、あんま言ってほしくないんだけど。


でも真里亜が顔を上げたからいっか。

でっかい目ギョロギョロさせててウケる。


焦ってる?

別に周りの目なんか気にしなくていい。

真里亜は俺だけ見てろ。




「あ、やっと顔あげたか。んじゃ帰るぞ〜」


少しでも早く、俺に注意を向けたくて。


「ま、待って」


俺の後ろからバタバタした足音。




外に出ると、さっきよりスピードが落ちた真里亜の足。


「…亮佑くんは…あたしだけの王子様じゃないの?」


「は?何言って…って、おい!?」


いきなり何を言い出すかと思って振り返れば、涙をためてるし。


「何で泣いてんだよっ」
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