【中】好きになりました、付き合ってください!!
「…………」


「…………」


「何でいきなりおとなしくなってんの?」


歩き始めた俺たちには、さっきまでの会話はない。


「り、亮佑くんこそっ」


距離が縮まったり、開いたり……変な二人だな。




結局何も話さずに歩いて、最初にきた場所まで戻ってきた。


「なぁ真里亜?しゃべっていいんだぞ?」


真里亜はたぶん元々よく話すタイプ。

でも今は大人しい。

何でだ?体調がよくないとか?


「な、何か…緊張する」


「は?」


「亮佑くん…カッコイイんだもん。ホントにあたしの彼氏?」


驚きすぎて、足が止まった。


「……信じらんねぇの?」


そんな言い方されたら、俺が不安になるじゃん。

俺が彼氏じゃいけないのかよ。
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