【中】好きになりました、付き合ってください!!
「うひゃー!!人いっぱいだねっ」


「今日はいつにも増してテンション高いなあ〜」


いつも通り笑ってる亮佑くんの手をグッて引っ張って、前に進もうとした。


「バーカ。信号見ろって」


けど今度はグイッて強い力で止められた。


「わわっ」


「いつも赤で渡ってんのか?」


「う…っ」


目の前には、確かに真っ赤な信号機。

テンション上げすぎて、回りが見えてなかった…かも。


落ち着け、あたし!!

いまさらだけど、キョロキョロ回りを確認!!


大きな液晶には今旬のアイドル、RIKOが歌ってる。


「細〜い、かわい〜、歌うまい〜♪」


「ん?何が?」


「ほら、あれ!!RIKOっ」


「え……」
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