【中】好きになりました、付き合ってください!!
「うひゃー!!人いっぱいだねっ」


「今日はいつにも増してテンション高いなあ〜」


俺の手をどんどん引っ張って、前に進む真里亜。


ん?おいおいおい……


「バーカ。信号見ろって」


腕を引っ張り返して止まらせた。


「わわっ」


「いつも赤で渡ってんのか?」


テンション高くても前ぐらい見えるだろ。


「う…っ」


目の前の信号機と同じ色の顔をしたかと思えば、急にキョロキョロし始めた。

今度は何だ?何してくれるんだ?




「細〜い、かわい〜、歌うまい〜♪」


「ん?何が?」


唐突すぎねぇ?


「ほら、あれ!!RIKOっ」


「え……」


ビクッと反応してしまう。

真里亜はまだ元カノがこのRIKOだと知らない。


いつかは言わないといけないだろうけど。


いや、もしかして……知っててわざと言ってるのか?

そういえば麗奈ちゃんの様子おかしかったし、誰かに聞いたのか?


いや、でも…回りくどいことできねぇ……よな?
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