【中】好きになりました、付き合ってください!!
「ごめんね!!あたしっ…離れてみて、改めて亮佑のこと考えてみたの!!でねっ…あたしにはやっぱり…」


「亮佑くん!!」


必死に訴えかけてくる莉子の話を、遮ったのは真里亜だった。

俺はその声で現実に戻された。


「……あなた誰?」


真里亜をジッと睨む莉子。


真里亜はまさか俺の元カノが、RIKOだなんて思ってないだろう。

増して、今目の前にいるのがRIKOだとさえ気付いてないと思う。

それなのにこのタイミングで真里亜が声を出してきたのは、何かを感じたからなのか?




「真里亜は今の俺の彼女」


「え?何言って…!!あたしたちが別れてまだ一週間よ!?そんなわけないじゃないっ」


「お前にはもう関係ないだろ?」


「な…っ!!」


そのとき、マネージャーらしき人がやってきた。


「RIKO!!こんなところで騒ぎを起こさないで!!次の仕事も詰まってるのよ!?」


「……亮佑、あたしは諦めないからねっ」


もう一度真里亜を睨んで、車に乗り込んで行った。
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