【中】好きになりました、付き合ってください!!
結局メールの返事をしないまま、昼休みを知らせるチャイムが鳴った。
それと同時にまた震える携帯。
……着信。
電源を切ってたから気付かなかったけど、たぶん電話もいっぱいかかってきてたんだと思う。
「出ないの?」
携帯をにぎりしめたままのあたしに、麗奈が声をかけてきた。
「あはは…」
無理に笑ってみせたけど…何も楽しくないのに、笑えるはずがなかった。
携帯のボタンを押してしまえば、さよならかもしれない。
そんなことしか考らえれない頭と、ズキンと痛む胸。
そんなとき……
「真里亜!!」
教室の入口からは聞き慣れた声。