【中】好きになりました、付き合ってください!!
本当にカッコイイ。


やっぱりあたしは夢を見てたのかな?


あんな素敵な人が彼氏だなんて。


あたしの王子様だって勘違いしてたのかな?




次々シュートを決める亮佑くん。


まるでテレビで芸能人を見てるような…そんな感覚。




「はぁ〜…不思議」


「ん?」


突然のあたしの言葉に、首を傾げる麗奈。


「亮佑くんがあたしなんかのこと、好きになるわけないってわかってるのに…」


あんな素敵な人が、あたしみたいな普通の子って。


「それなのに……好きな気持ちが溢れちゃう」




冷静に考えれば分かること。


これはあたしの片想い。


だけどね、だからね、諦めたくないって思うの。




「亮佑くん大好きー!!」


あたしがそう叫んだ瞬間、休憩の笛の音がした。


フラれても、あたしはまた気持ちを伝えに行くよ。


もう逃げない。
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