【中】好きになりました、付き合ってください!!
会って最初に何を言おうとか、色々考えてたはずなのに……

いざ目の前にしてみると、名前を叫んでる俺がいた。


よかった…何かあったわけじゃなさそうだ。




「ずっと連絡してたんだけど」


落ち着けと自分に言い聞かせる。


「話がある」


莉子のことも、全部話すから。


笑ってくれよ…。




そんな期待は次の真里亜の言葉で簡単に吹っ飛ぶ。


「あ、あたしは…何も話すことないっ」


俺の体が固まったその一瞬に、真里亜は走り出していた。


「真里亜!!」


慌てて声をかけてみても、振り返ることなくいなくなってしまった。
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