ぼくとあたしの恋物語's
しっかし。

早くダーリン、帰ってこないかなあ?


そんなことを考えているあたしの頭の中は、きっと脳天気な顔したまま花園に寝転がっているのだろう。

愛しき彼は、いつもだったらそろそろ帰ってくる時刻のはず。
なのに、そんな気配はつゆほど見せない。

せっかく、ほかほか暖まったあたしの身体でぎゅーっと抱きしめてあげようかと思ったのに。

そのままいちゃいちゃして、外で冷え切った彼の身体とココロを温めてあげようと思ったのに。



そう思ったら、時間がたつのが遅く感じられるようになった。
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