ぼくとあたしの恋物語's
「だってぇ、待ちくたびれちゃったんだもん」

むうっとむくれてみたら、なんか嬉しそうな顔。

変なの。

「おぼれたらどうするんだよ」

とかきついこと言ってるのに、それとは裏腹に口元が緩みっぱなし。



……。

あれ?
視線があたしの顔じゃない。それより下の方……。

あ!

「ちょ、ちょっと!
 どこ見てるのよっ!」

彼の視線は水面の辺り。
そこにはあたしの丸い丘が2つ、ぽっかりと浮いている。

「んー?
 たまにはこーゆーのもいいかなあと」

「ちょっと!
 え……」

エッチ!
と叫ぼうとしたけれど。
その言葉は彼に飲み込まれてしまった。

その唇ごと。

そして、ひんやりとしたものが、あたしの胸に……。

彼の手だ。

だけど、抵抗も出来ない。
いや、したくなんかない。


そのままあたしの芯まで溶かされていく感覚がする。
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