ぼくとあたしの恋物語's
それから
何をするでもなく。

ただ時だけが流れていった。
太陽の傾きだけが、その事を教えてくれる。

相変わらず天は美しい青色をたたえていて。
時折訪れる風たちとじゃれる雪の精をはっきりと浮かび上がらせている。

お互いに何かを喋るわけでもなく。
ただ、二人で雪の精のダンスを眺めていた。

お互いのことをまったく知らず。
今日初めて出会った他人同士の2人が。
ただ、二人で雪の精のダンスを眺めていた。



と、不意に彼が起き上がった。

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