素直
ピピピピピ―…
「はがぁっっ」
ピピピ―…ガツッ
「あっ!!また壊しちゃったまぁ、いっか」
バネが飛び出た目覚まし時計がベッドから落ちていた。
「杏―!!彰くん来たわょ!!!」
「ゲッ」
「ゲッとゎなんだゲッとゎ…」
「彰!?ノックしてっていってんじゃん!!」
「何だよ。今さら、何でも知ってる仲なのに」
「なっ何でもって」
「初恋の相手は幼稚園のチューリップ組のけんチャンだろ??」
「ギャヒーその話はもうしないで!!!」
「つぅか、早くしろよお前まだパジャマかょ!!勘弁しろょ」
「出てって着替えるから」
「着替えるぐらい別に…」
「良くない!!」
あたしは、彰を部屋から無理やり追い出した。