【合鍵2】あたしたち、まだまだ前途多難
オーダーが済んで品が来るまでの間。


テーブルの上のいろんなもの-紙ナプキンやら追加メニューやら-に興味を示して、片っ端からあれこれ手に取ってひっくり返して見てる塔也を見ながら。


あたしの頭の中をこのところ支配してる思いが、またむくむくと湧き上がってきた。




塔也は超一流男子校に通ってる。

かたやあたしは、ごく普通の共学校。


通学圏内には塔也が行くようなレベルの高い大学なんてない。

一番近いところで、1時間半くらいかかるO大学。



――多分、大学は遠くに行っちゃうんだろうな。
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