【合鍵2】あたしたち、まだまだ前途多難
(あ)

この人、あたしの履歴書持ってるんだった。



ズルいズルいズルいっ


あたし塔也のこと、何も知らないのに。



「これ開けていい?」

「うん」


塔也はにこにこ笑顔。


「わぁ……かわいい……」


中にちょこんと入っていたのは。


スワロスキービーズらしいキラキラのいっぱいついた、蝶のモチーフの豪華なバレッタだった。
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