【合鍵2】あたしたち、まだまだ前途多難
しかも、あたし肩に届かないくらいのショートなんだけど……

これって、髪伸ばせってこと?


それとも、単なるアホ?



横目で塔也を見ると、涼しい顔して口笛なんて吹いてる。




二人で並んで歩きながら、あたしは聞いた。


「ねぇ。塔也の誕生日って、いつ?」

「10日前」

「えぇっ、もう過ぎてるの?」


あたしは思わず飛び上がった。


「いいよいいよ、オレ、ちゃんといいものもらったから」


塔也はあたしの顔を見てニヤッと笑った。
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