★みんとガム★
「あ~風間さん。
わざわざごめんねー」

校門には、先生があたしの靴を持って立っていた。

「先生、ごめんなさい。」
申し訳なさでいっぱいやった。
あたし、ドジやわ。
「いいんよー。
あ、これあなたの靴やから。
また明日ね。」

あたしから木本さんの靴を受けとると、
先生は帰っていった。

木本さん、怒ってるやろな~
今まで学校に残ってたんやもんね~

学校に入りたかったけど、
電話を受けてから、
急いで来た私は部屋着だったため、
入れなかった。

門の隙間からあたしは覗いて、
ごめんなさい、と呟いた。

< 7 / 16 >

この作品をシェア

pagetop