蒼空へのシュート  ~先生への想い~


私は自分の進むべき道が少しづつ見えてきたことの安心感からか、何をするにも前向きに頑張ろうとする気持で取り組めていた。


仁さんとの別れは自分にとってプラスだったのか、マイナスとなったのかはわからないけれど、自分の道にむかって一歩を踏み出した仁さんの姿は、私の心と重なっているようで未来という見えない不安、期待にも歩いていける力がついているように感じる。



一人だけど、一人ではない安堵感に包まれているようだった。



いよいよ3日後にインターハイが始まるという時、峻太からメールが来た。




  話がある。明日、部活見に来てくれないか?



えっ…話って何だろう。



この前の峻太の表情を思い出し、きつく抱きしめられた腕が熱く感じられた。
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