蒼空へのシュート ~先生への想い~
「蒼衣、ここにいたのか」
峻太が着替えを終えてきた。
「峻太、明日寝坊するなよ。なーんて、その心配は俺か。よし、とにかく全力出そうぜ。
じゃあ、気をつけて帰れよ。お疲れ」
「あっ、はい。お疲れ様でした」
峻太がびっくりした表情で先生の乗った車を見送っていた。
『峻太、調子よさそうだね』
私の話にうわの空で答える峻太。
「…あぁ…」
『いよいよ明日からだね。応援行くからね』
「…おぅ…」
いつまでも先生の車を目で追う。
『あのさ…話って…』
私が話しだそうとした瞬間だった。