蒼空へのシュート ~先生への想い~
「蒼衣、久しぶりだな。元気か?」
峻太がみんなにビールやジュースをついで回りながら私の横に座った。
『うん、連絡くれてありがと』
「みんな変わらねーな」
峻太が変わらないやさしい笑顔で言った。
それから卒業してから何をしていたのか、今何をしているのか話をした。
まるで2年間の空白を埋めるように。
「悪かったな。遅くなって…今、ここで海斗と会ってさ」
懐かしい、そして愛おしい声が聞こえる。
グラスを持つ手が震え出す。