believe in destiny~絆~
「うん、ちょっとまだ早いかも!
でもさ、夏には人でいっぱいになるあの広い海を、ふたりじめしたくない?」
「してみたい!」
本当にしてみたいと思う。
あの果てしなく広がる海を。
あのきれいな海を。
俺と樹里だけのものにしてみたい。
「でしょ、だから海に連れてって。
どこの海でもいいから。
勇介とふたりで海行きたい」
「おぉ、じゃあ行こう。
あさって二人で」
「ありがとう」
「樹里の誕生日なんだから。
樹里の好きなようにしていいんだよ」
「ふふ、そうなの!?
じゃあどんなわがままでも聞いてくれる!?」