believe in destiny~絆~
第1章 大切なモノ
最愛の人
「勇介、今日あたしと遊んでよー」
「だめ、俺彼女いるから」
「遊ぶくらいいいじゃんけちー」
こんな会話は日常茶飯事。
どうやら俺はもてるらしい。
でも、別にそんなことはどうでもいい。
というか、むしろもてたくなんてない。
俺には、彼女がいる。
その子にだけ好かれればそれでいいのに。
「勇介、けちけちすんなよー
別に遊ぶくらいいいじゃん!?」
「そんなこというなら、一哉先輩が遊べば!?」
「俺は遊びたいんだけど、女の子たちが相手してくれねぇんだよ!」
「切ないねぇ」
「うるせぇよ」