believe in destiny~絆~
俺は、彼女のクラスに走る。
「樹里っっ!!」
「あっ、勇介。
もう練習終わったの!?」
一人で本を読んでいた彼女が俺を見て微笑む。
「おうっ」
「今日もがんばった??」
「まぁ、それなりに」
「そっか」
そう言いながらくすくすと笑う樹里が愛おしい。
「かえるべー」
「うんっっ」
誰もいない、少しさびしい教室をふたりで手をつないで出た。
「樹里もさ、何か部活とか入ったら!?」
帰り道、ふと樹里に聞いたみた。
「やだよ」
「どうして?
いつも教室で一人で待ってくれてるけど、寂しくない?」
"やだよ"って…
即答かよ。