believe in destiny~絆~
「寂しくないって言ったら嘘だけど、
だってさ、サッカー部ってはっきり言って練習時間少ないでしょ。
それと同じくらいに終わる部活なんてないよ!?」
まぁ、それはそうだ。
「そうだけどさ、それだったら俺が少しくらい待ってるよ」
「それじゃだめなの!!」
「どうして?」
樹里の考えがよくわからないなぁ。
「だって、それだったらふたりでいる時間が少なくなる。
帰る時間が遅くなる、じゃあ帰り道の寄り道だって、
帰り道の相談だって、時間が短くなっちゃうんだよ!!
樹里は、そんなのやだよ」
樹里は少し泣きそうな顔をしている。
かわいいヤツ…
そんなこと考えてたんだ。
「それもそうだな。
俺もそれはいやだ」
「でしょ!
だから樹里は部活はしないのー」
さっきの顔とはまったく違う、笑顔になった。