ライバルは男の子!?



佐堂はいつもの冷たい視線をあたしに向ける。




「何お前。帰ったんじゃねーの??」




「じ、実は財布落としてみたいでして…。」



あたしは苦笑いして言う。



「…はっ??バカかお前。」


佐堂は呆れたようなバカにするような感じでフッと笑った。



「だ、だからっ…お金、貸してくんない??」



佐堂は、はぁとため息をついてこう言った。



「何で俺なんだよ…。」



「だ、だってあんたしかいないじゃん!!」



< 52 / 238 >

この作品をシェア

pagetop