約束。
◇アイツとアタシ。
―――夢を見た…。遠い遠い子供の時の記憶だった。その時の陽軽は泣いていた。
「いっちゃヤダ…。いっちゃヤダぁ!!…っく…っ…」
男の子の服の裾をしっかりにぎりしめて。まるでもう二度と会えなくなるのを拒んでい
るかのような泣き方だった。男の子は困ったような顔をしていたがやがて口を開いた。
「…ひかる…俺、いつか絶対戻ってくるから…!!だから、もう…!!」
「ほんと…??」
陽軽は涙でぐちゃぐちゃの顔をあげた。その瞳にはまだ、流れていないたくさんの涙が
浮かんでいた。陽軽の予想もしなかった表情を見てその男の子は、思わず言葉に詰まっ
た。
(不意打ちだろ…///)と内心思われていることも知らず、陽軽は相変わらずその男の
子を見上げ続けていた。(でも…)
男の子は一呼吸置くとこういった。「うん。約束する」
そう言って小指を陽軽に向けた。陽軽は一瞬きょとんとした顔を見せたがすぐに自分の
小指をその指に絡ませた。今までの涙がウソのような笑顔を浮かべて…
「…約束…だよ??」
「…ああ」
男の子のセリフに安心したのか陽軽は安心したかのように太陽のような笑顔を見せた。
「じんくん…またね!」
「いっちゃヤダ…。いっちゃヤダぁ!!…っく…っ…」
男の子の服の裾をしっかりにぎりしめて。まるでもう二度と会えなくなるのを拒んでい
るかのような泣き方だった。男の子は困ったような顔をしていたがやがて口を開いた。
「…ひかる…俺、いつか絶対戻ってくるから…!!だから、もう…!!」
「ほんと…??」
陽軽は涙でぐちゃぐちゃの顔をあげた。その瞳にはまだ、流れていないたくさんの涙が
浮かんでいた。陽軽の予想もしなかった表情を見てその男の子は、思わず言葉に詰まっ
た。
(不意打ちだろ…///)と内心思われていることも知らず、陽軽は相変わらずその男の
子を見上げ続けていた。(でも…)
男の子は一呼吸置くとこういった。「うん。約束する」
そう言って小指を陽軽に向けた。陽軽は一瞬きょとんとした顔を見せたがすぐに自分の
小指をその指に絡ませた。今までの涙がウソのような笑顔を浮かべて…
「…約束…だよ??」
「…ああ」
男の子のセリフに安心したのか陽軽は安心したかのように太陽のような笑顔を見せた。
「じんくん…またね!」