約束。
―――――信じられなかった。


まさかこんなにカッコよくなってるなんて思わなかったから…。
確かにちっちゃい時もそこそこの可愛い男の子だった気はするけど…。

「陽軽…」
そう言って迅君は一歩踏み出すとあたしの後頭部に手をまわした。

「……ってぇ!!ちょッ…///」

こんなカッコいい人に抱きつかれたのなんて初めてで陽軽の心臓は今にも爆発しそうになっていた。

「…会いたかった…」

「え…」彼の口からそう飛び出た言葉に思わず戸惑ったけど陽軽自身、会いたくなかったわけではない。むしろ、夢にまで出てきてたんだから…。

「でもッ!!」

これは違うだろー―これわ―――!!とか爆発寸前状態で陽軽は迅の胸を押した。照れ隠し代りに回れ右をして

「ほ・・・ほら!!疲れただろうし!!早くリビング行って休みなよ!!案内するね!!」

とボロボロの状態で言った。

とりあえず、後ろは振り返らずに部屋まで案内しきった自分に感動しながら陽軽は、振り返った。だがそこに、迅の姿はなく、なぜか目の前の階段のいちばん上で待機している姿があった。

「え」

おもわずマヌケな声を出したのもつかの間、迅は早くいくぞと言わんばかりに先先行ってしまった
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