惚れたアイツにヤケドする?!



「お前、あぐらかくな。


女だろ、しかも、制服(スカート)だろ。」




ファミレス来て、いきなり説教。



いいじゃん、ソファなんだから。



くつろがせてよ。




そういえば、初デートにファミレス行くと


そのカップルは別れるって聞いたことある。




まぁ、あたしたちは付き合っているって言う


"設定"だけどね♪




「じゃあ、本題。


少しでも俺に惚れた?」



「いーや。そっちは?」



「全然。」



だよな…。



またゲーム開始して1日も経ってない。




ロミジュリみたいにすぐには恋に落ちないだろう。




「ただ闇雲に惚れさせようとしてもダメか…。」



ふぅ~っとコーラを飲みながら考え込むヒロ。




「あれじゃない?


相手の弱点探せばいいんじゃない?」



「弱点って?」


あたしはアイスティーのストローをカラコロ回す。




「弱点っつーか、相手の惚れるツボ?


"誰にだってこれされたらキュンっとくる!"


っていうツボあんじゃん?それ。」




ヒロは"なるほど!"っと笑う。



「でも、お前にそんなツボがありそうに見えないんだけど…。」



「あたしもあんたがキュンっとするのが想像できない。」





二人同時に噴き出した。




意外とこの人とやっていけるかもって思ってしまった自分がいる。






「まぁ、お互い頑張りましょう。」



「うん。そういう感じで。」





そんな感じで第1回目会議の勝敗は保留となった。




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