惚れたアイツにヤケドする?!
「うわっ、ロリコンじゃん!引くー。」
「違うから!」
「てか、なんで別れたん?飽きたとか?」
「それはお前だけだろっ。」
「あー!フラレたんだぁ〜!ダッセー!」
高笑いするあたしに拳を握るヒロ。
マジでキレてる。
「俺からフッたんだよ!」
ヒロは怒鳴った。
あたしは面白がって笑う。
「やっぱり飽きたんじゃないのぉ〜?
あっ、それか彼女が浮気したとか?
そういうの気にしないほうがいいよ。
人間は浮気する生き物だから。」
「お前なぁ…。」
はぁ〜とヒロは呆れて先を歩く。
あたしはヒロについていく。
「なんだよ?しょげるなよ。からかっただけじゃん。
それとも、まだ元カノの事が好きなのか?」
ヒロは黙りこむ。
いつものヒロとは違う。
「もしかして…図星?」
「・・・・・。」
「なんか言えよ!」
あたしは立ち止まり叫んだ。
今にも泣きそうだ。
見放された気分。
好きだったら言えばいいじゃん。
ヨリ戻せばいいじゃん。
なんで?
なんで何もしないんだよ?
あたしヒロの背中に問いかけた。