惚れたアイツにヤケドする?!
「でも、それは武田くんが選んだ人でしょ?
あたしは何も言えないよ。」
可愛らしい声が聴こえた。
落ち着いていて、癒されそうな声。
「マミ~!そんなこと言わないでよ!!
マミはまだ武田くんの事が好きなんでしょ?」
なぬ!?あいつの事が好きな奴がいたのか!!
まぁ、イケメンくんだからねー。
「いいの。もぅ武田くんとは別れたんだから…。」
へ・・・?
もしかして、この可愛い声の持ち主、マミって言う子が
ヒロの元カノ・・・!?
「めぐ~!!おせぇ~よぉ!!ウ○コまだ出ねぇのかぁ~?」
ユキナの声とともにドアがドンドンと悲鳴を上げる。
「出た出た!!だから、ドア叩くなって!!」
あたしは個室から飛び出した。
すると、女子5人組と目が合う。
あれ・・・この人たちって・・・
「この前、あたしを体育倉庫に閉じ込めた3年じゃん!!!!」
"ひぃ"っと5人組は縮こまる。
まさかの出会い。
えーっと…マミちゃんは・・・。
「マミちゃんってどの子?」
あたしは目で全員の顔を見る。
「あたしだよ。」
全員の顔を見る前に一番端に居た女子が可愛らしい声で言った。
背が小さく清楚な感じの子。
「放課後…ちょっと話があるんだけど、
一人で体育倉庫の前に来てくれる?」
今度はあたしから彼女を呼び出した。