惚れたアイツにヤケドする?!
なんでまっつんはあたしに頼んだんだろう。
まったくもって分からない。
いっつもこういう事をやらかすのに。
「学校開いてなくなぃ?」
校門はよじ登ってクリア出来たけど
下駄箱の出入口が開いてない。
「ちきしょー、ガラス割るか!」
「やめろっ、生徒会長の俺の責任になる。」
そう言って、あたしの腕を引っ張り、歩いた。
手が…ヒロの手が…
腕に触れてる…
ヤバいッ…心臓バクバクするっ…///
ヒロは何も言わずに体育館の裏口のドアノブに手をかける。
ドアはすんなり開いた。
「すげぇ!」
「まぁ、生徒会長だからな☆」
彼は子供っぽく笑う。
ヒロ…今だったらヒロの事が好きな理由分かるかも…。
「あぶないっ!」
ヒロの声で視界が開き
あたしは段差にバランスを崩して倒れた。
しかも、ヒロを倒して…。
「いってぇ…頭打った。」
ヒロは頭を手で擦る。
その姿を真上から見るあたし…。