惚れたアイツにヤケドする?!



あたしの腕をつかむヒロを頼りに


学校の廊下を歩いていく。



廊下と言っても、ここは別世界に感じる。



「あっいたっ!」


ヒロが急に立ち止まるから

あたしはヒロの背中に顔面をぶつけた。



「いってぇ〜、何が居たんだよっ?」


ぶつけた鼻をおさえるあたしは

ヒロを覗いた。



ヒロは額をおさえる。



「違う。壁にぶつけたの。」



痛がるヒロについ笑ってしまった。



「かわいいっ。」


「うっさいっ///」


からかって言ったんじゃなくて、本音。



たまに見せるおちゃめさと可愛さがあたしの心をくすぐる。




「こっから、あたし先頭!」



そう言って、ヒロの手をつかんだ。



うーん、手を繋ごうとしたんだけど


つかみ方に失敗して上手く繋ぐ事ができない。



すると、ヒロの手がパッと離れたて思ったら


ギュッとあたしの手を握り直してくれた。



ヒロ…////




もぉ〜、大胆なんだからぁ〜!///








< 30 / 58 >

この作品をシェア

pagetop