惚れたアイツにヤケドする?!
「・・・・・。」
ヒロはじっとあたしを見つめる。
「なっなんだよっ////」
「いや…化粧直した?」
「あー、なんか気が落ち着かないから。
いつものギャルメイクに戻した。」
ヒロはプッと笑い出す。
「黒髪にそのメイクじゃミスマッチだぞ。」
「大きなお世話だ!!!」
笑う口を隠すヒロの顔は急に真顔になる。
「めぐみはめぐみじゃないとらしくねぇよ。」
・・・・・////
「疲労で頭おかしくなったんじゃないのか?
寝てろ!!!」
あたしは乱雑に掛け布団をヒロに掛けた。
顔が熱くて熱くて破裂しそうだ。
なんだよ…。
今日だけで3回もあたしの名前を呼びやがって…。
おまけに倒れる時にあたしに"可愛い"って・・・////
「お前、顔赤いぞ。」
ヒロはいつもどおりあたしを"お前"と言う。
それにカチンと来た。
「あんたが倒れる時、変なこと言ったからでしょ!!」
「変なこと?」
「へっ?覚えてない?」
ヒロは真顔でうなずく。
なんだよ…それって
「あたしだけ恥ずかしい思いしてたんじゃん!!!!」