惚れたアイツにヤケドする?!



「・・・・・。」


ヒロはじっとあたしを見つめる。



「なっなんだよっ////」



「いや…化粧直した?」



「あー、なんか気が落ち着かないから。


 いつものギャルメイクに戻した。」



ヒロはプッと笑い出す。



「黒髪にそのメイクじゃミスマッチだぞ。」



「大きなお世話だ!!!」



笑う口を隠すヒロの顔は急に真顔になる。







「めぐみはめぐみじゃないとらしくねぇよ。」





・・・・・////



「疲労で頭おかしくなったんじゃないのか?


寝てろ!!!」




あたしは乱雑に掛け布団をヒロに掛けた。



顔が熱くて熱くて破裂しそうだ。




なんだよ…。




今日だけで3回もあたしの名前を呼びやがって…。




おまけに倒れる時にあたしに"可愛い"って・・・////




「お前、顔赤いぞ。」


ヒロはいつもどおりあたしを"お前"と言う。


それにカチンと来た。




「あんたが倒れる時、変なこと言ったからでしょ!!」



「変なこと?」



「へっ?覚えてない?」




ヒロは真顔でうなずく。





なんだよ…それって



「あたしだけ恥ずかしい思いしてたんじゃん!!!!」









< 46 / 58 >

この作品をシェア

pagetop